ひろさんのたびブログ

~世界の人々が快適な生活を~

卒業論文

皆さんお久しぶりです。

 

突然ですが、沢山の人からHIROさんの卒業論文を読んだみたい!という声が届きました。

 

本当にありがたい話です。

しかし個々に卒論を送信してしまう制作日時や制作者が不明になり、添削や盗作または第三者への提供の可能性が出てきてしまうので....。あえてインターネットにボーーンと載せてしまえ!と思いたったので、このブログを使いました(笑)

 

これでも僕は安心して卒業を迎える事ができます!あっ!随分長い間、旅ブログを休んでいますが、就職活動が終わり次第、直ぐに取り組みます。それまで暫し待ちくださいませ!

 

それでは本題に...。

 

本を読み慣れてない方は少し長く感じたり、経営学を余り知らない人には少し難しいかもしれません。※まぁ個人差はありますが(笑)

 

まぁ絶対に損はさせません。なので理解するまで同じ所を繰り返し読んで下さい!まぁどうしても言葉の意味や文が解らない場合は調べて欲しいですが、飛ばして読んで大枠を掴んで頂いても結構です。全てを貴方に任せますね!

 

あと、現代社会における組織人の在り方というタイトルではありますが、仕事をしていない人、している人。仕事を好きな人、嫌いな人。学生。アルバイターなどの全ての人間に読んで頂きたいです!

 

最初に言います。一番大切なのは究極の本質ですが、そこに行き着くまでの過程も大事なんです。

 

できれば順番に読んで下さい!

 

それでは....

 

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現代社会における組織人の在り方。


目次

● はじめに

● 第1章 現代社会における組織人とは

・第1節 会社という組織の本質

・第2節 現代社会とは

● 第2章 現代社会における組織人の在り方とは

・第1節 顧客の創造に優れた人材とは

・第2節 社会貢献に共感の必要性

・第3節 現代社会が付き纏う世の中

● 第3章 本質

・第1節 本質と方法

・第2節 現実

・第3節 ヒトである故の個々のワークライフバランス

・第4節 究極の本質

 

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はじめに

 

ヒトは何らかの組織に年齢を重ねる毎に所属する生き物である。産まれて初めて所属するのは家族という組織であり、次に幼稚園や小学校へと続いていく。もちろん組織の中での組織も存在する。例えば小学校での通学団や友達のグループなどである。これらの組織は人間の人格成形に大きく影響し、この様にしてヒトは多くの組織を渡り歩き成長していく生き物である。

そして殆どのヒトが半生をかけて所属するであろう組織は会社だ。進学の様に中学校という前の組織から次の高校という組織へと進むのとは大きく異なる。何故ならば、高校や大学という組織から会社という新たな組織に入るという事は、社会に出ている組織に所属するという事であり、言わば必然的に当事者本人が社会に出るという事になる。しかし学生は会社という組織に所属しどの様な人物であるべきかを勉強しない。例え専門学生であっても専門的な知識を学ぶだけであって、会社の中での本質的なあるべき姿をメインでは学ぶ事はしない。何故ならば即戦力になる為のスキルに磨きかけるからであり、会社でのあるべき姿のエキスパートにはほぼ遠い存在となる。

唯一、それらを学生の間に学ぶ事ができるのは経営学などを実践的に学ぶ事ができる環境や、実習を取り組める環境が、存在する場があるのも確かである。筆者の場合は幸運にも企業の経験があり様々な能力が身についたのは確かだが、所詮は学生の取り組んだ活動であると当の本人が感じる。それは例えアルバイトでも同じである。筆者の場合は座学で学んだ物を体現化すべく、量販店で販売員としての経験を積んだ。その様に何か目的を持って取り組む事ができれば学ぶ事は大いに可能ではある。しかしながら、何かを更に学ぶ為にはアルバイトでは、社員と比べ非効率的であって学びに対する限界が有るに等しい。何故ならば、アルバイトと社員では責任の量が違い故の活動範囲の差や短期間契約では会社からの積極的な教育支援に差が存在するからである。

しかし座学だけをする者よりも大きく意味のある経験ではあった故に、内定を取る為の手段として大いに活躍した。しかしそれ以上でもなくそれ以下でもない。なぜなら優良な会社に入社する為の、そのヒトの将来像をイメージする、判断材料にしかならないからである。つまりそれらは擬似体験の様な物で職歴ではない。故に学生は転職活動を行う事は当たり前だが不可能である。実際に転職活動とは前歴を活かし次のステージへと進んでいく事である故だ。また何が大きく異なるかと言うと、学生は学校という組織に所属するのではなく、本質的なイメージをするならば顧客として来店し続けてきた学校という名の組織の常連である事だ。然るに、社会に出る瞬間は全員がほぼ0ベースでのスタートになる。本論文では、その社会に出た後に所属する日本の現代社会における組織人の在り方についての研究を行っていく。

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第1章 現代社会における組織人とは

 

・第1節 会社という組織の本質

まずは『 現代社会における組織人とは何を意味するか』を紐解くとする。まずは方法としては言葉の一つ一つを細分化する。しかし日本語というのは複数の意味を持つ事が暫しある為、さらに言葉を細分化し意味を導き出し適当な物だけをピックアップする。また、それらの行為を円滑にする為に言語を2つ用意する。日本語だけで考えると複雑になるが、2つの言語を用意する事により言葉の分析は安易になる。何故ならば言語には差異や細かなニュアンスの違いが存在するからである。

先ずは組織と言う言葉から紐解くとする。組織という言葉は英語では複数の言い方が存在する、それ故に上記の分析方法を取る。日本人は組織という言葉を全て1つの言葉で表現し、英語では System. Organization. Tissue. となり、主に3つの言葉で表現する。今回着目しなければならないのは Organization. 意味を英英辞書を引いて見ると A group such as a club or business that has formed for a particular purpose.とある。つまり組織とは、特定の目的のために結成されたクラブや事業などのグループの事であり、そのグループに所属する人こそ組織人である。要は特定の目的がないグループは組織ではなく、そこに所属する人も組織人ではない。また同じく、その目的を果たそうとしない人も組織人ではない。

では特定の目的とは一体何だろうか。本論のはじめに、でも述べた様に、ここでのグループは会社という組織になる。つまり会社の目的は一体何であるかという事だ。もちろん会社の目的は会社毎によって違うのは明白であり、言うまでもない。しかし何事も本質は同じである事は哲学的に明確である。では会社の目的、つまり本質は何であるかと言うと、社会貢献を基盤とした顧客の創造であり、顧客の欲求を満足させる事と、顧客の為に新しい価値を提供する事である。勿論、世の中には営利組織という声も上がるが、利益を上げる事は目的ではなく、単なる条件にすぎない。

ではそもそも何故顧客を創造しなければならないのか、先程『会社は営利組織であり、利益を上げる事は目的ではなければ、大きな間違いであって単なる条件である』と述べた事が本質にあるからだ。何故ならば利益は会社が存続するに当たり必要な『条件』であって、顧客が自らの欲求を満たす為に財をプロダクト(言わば資源)に変える事は不変である為だ。例え会社という組織であっても存続の為に会社自体が誰かの顧客になる事がある故に、利益は条件になるのだ。もちろん利益は結果や目標だと言う事ができる。なぜならば会社が妥当なビジネスを行っているか否かを測る判断材料の一つでもあるからだ。つまり利益は重要であるが目的ではなく、組織の顧客の創造と言う目的を果たす為にある。

次に何故顧客の創造において社会貢献を基盤とする事が本質にあるかを、一つの事例を出し紐解いていく、かの有名なメルセデスベンツ社は車を生み出した会社である。しかし皮肉ではあるが、車が誕生してから車が原因となって夥しい数の人間が死んだのも事実である。それ故にメルセデスベンツ社は文明の利器を発明し、人々に新たな価値を提供する事に成功したのと同時に、自縛テロを誘発させる、恐ろしい兵器を生み出したのだ。ここでメルセデスベンツ社がしなくてはならない事を、メルセデスベンツ社は自らも謳っている。それは『事故の無い世の中を創る事』であり、車での事故は社会でも大きく取り上げられ問題視され、その世の中の実現は誰もが望む世の中である。メルセデスベンツ社はそれをベースに顧客の創造の為、車を売っている。よってメルセデスベンツ社はまさに顧客の欲求に答える様に自動運転と環境保全に力を入れている。この様に社会貢献を基盤としなければ、顧客の創造には繋がらないと断言できる。

 

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・第2節 現代社会とは

組織の本質が解ったので、次に現代社会が何かを紐解く。現代社会というのは文字通り過去では無く現代の社会を指す言葉である。つまり1年前に現代社会とは一体何かと結論を出した論文は既に過去のデータとなってしまう。現代社会がどの様であるかを把握するには今を見なくてはならない。そこで日本の現代社会とは何かを把握すべく、現在の世の中を大まかにPESTを使い分析する必要がある。もちろん究極の本質はどんな時代であろうと同じではあるのだが、それは後に触れるとする。まずは各トレンドに分けて考える。

Politics(政治)のトレンドは、新元号発表に伴い紙幣が新たに発行され、また消費税は10%へと引き上げられる。加えアフリカ開発協議会の開催や大阪でG20の開催などである。サミットや協議会の開催から経済効果も期待でき、税収増で国が豊かになるのは明白だ。これらから日本の未来は明るく『ヒト』『物』『金』が大きく動くと予想できる。

Economy(経済)のトレンドは、中国経済の影響を受け日本の景気指数による判断結果は悪化、その背景にはアメリカが中国製品に対して関税を25%に引き上げる政策が見え隠れする。加え日本では五輪バブル崩壊の可能性が高いとされている。しかし日本の雇用情勢だけはまだまだ好調を見せる。総合的に見て日本では東京オリンピック開催に伴い様々な政策や雇用が産まれるが、世界経済は低下へと進んでいる。まさに経済大国による外的要因により、日本に見えない魔の手が伸びている事を伺える。

Society(社会)のトレンドは、世界的にみて人口の増加は見られるが、日本では少子高齢化を伴い子供の数は低下の一途を辿っている。それが要因となり老老介護や人手不足による後継者不足が懸念されている。また相対的貧困問題や自殺問題、食品ロス、インターネット社会など、様々な大きな変化が見られ人々はこれらを対策せず無視する事は出来ない状況だ。

Technology(テクノロジー)のトレンドは、人工知能や自動運転、第5世代移動通信システム、更にはARやVR、キャッシュレス化と言ったところだ。これらのトレンドでは、Aiを筆頭に目まぐるしく進化していく、主に工場に対するオートメーション化や身の回りの生活でのIotによる簡素化が著しく見られる。さらにデータ社会である以上は、Aiが人間の脳を超越するのは目前という状況下に置かれている事も明らかだ。

以上がPEST分析である。これらの分析結果から現代社会とは、政治的視点から見てヒト、モノ、金が動くとされ豊かな将来像が観えるが、経済的視点からは中国経済の不況に煽られる事により、明るい未来が日本に訪れるとは断言でない。しかしながら社会的視点から見れば、社会問題があればあるほど経済は動くチャンスがある。何故ならば問題解決する過程で『ヒト』『物』『金』が動かす必要があるからだ。

フードパスポートが良い例で、フードパスポートとは毎月定額料金を支払えば、飲食店の余った食材や料理を食べる事ができるアプリだ。つまり食品ロス問題を強みにしたビジネスであり、世の中の問題解決になる優れたアイデアだと言える。だがしかし新たなトレンドは新たな問題を誘発させる事もある。例えば社会的トレンドのインターネット社会は、インターネットの普及そのものは問題では無く寧ろ不便が無くなりつつあるが、個人情報の流失や、携帯電話の依存など、様々な新たな問題が生まれている事は紛れも無い事実だ。またテクノロジー的視点から見ると、テクノロジーの進歩により解決できる社会問題もある。例えば人手不足は工場のオートメーション化により、労働者を足りない場所に振り分けることが出来る。しかしながらオートメーション化やIot化は止まる事なく進み、今後人間が仕事や生活で行う事すら少なくなるのは目に見えている。

四つの分析結果から現代社会とは安定的なPEST環境にない。何故ならば今まで存在しなかった様な、社会問題は目紛しいスピードで産まれ、それと並行する様にテクノロジーの進化は加速し、また人々は経済が将来上向くと思い込み、無意識的に不況へと進んでしまう様な社会である事から決定づける事が可能で、つまり一言で表すなら『スピード感が掴みにくい社会』であろう。

よって第1節の会社という組織の本質の結論と組み合わせると、現代社会における組織とは、その環境下における、社会貢献を基盤とした顧客の創造を目的としたグループである事が解る。そして、ここに所属する人こそ現代社会における組織人だ。

 

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第2章 現代社会における組織人の在り方とは

 

・第1節 顧客の創造に優れた人材とは

第1章で現代社会における組織人とは何かが明らかになったところで、次に考えるべき事は会社における組織人の在り方とは何であるかである。そもそも在り方とは、あるべき姿であり、その様な姿である事が好ましいと言う事。ではどの様なヒトが組織に所属する上で好ましいか。まずそれはその組織から求められるヒトになる必要がある。では組織そのものが何を求めているかと言うと、それは単純であり、組織の目的から見出せる。それは会社の顧客の創造言わば、顧客の欲求を満たす事と顧客に新しい価値を提供する事に優れ、尚且つ会社の社会貢献に共感を持てる人材である。では顧客の創造に優れている人材とはどの様な人かと述べると、分析能力に長けている人だ。何故ならば顧客の創造と言えども、会社によって顧客のタイプもプロダクトも様々であるが故だ。

例えば、スポーツ量販店でセールスマンとして勤めるとする。そこでのプロダクトは勿論スポーツ関連の物であり、顧客はスポーツをする人だと言う事は明確だ。しかしその様な浅い把握域だと優れているとは当然言えない。何故ならスポーツをする人には様々なタイプにわけて考える事が可能であり、顧客は大きく違ってくる。例えば、ダイエットをしたい人、孫とスポーツをしたい人、本気で全国大会を狙っている人、初心者で知識がゼロである人、これらは無数に存在する。またそれらを更に細分化する事も可能であり、ダイエットをする人は女性なのか男性なのか、筋肉質なのか筋肉質でないのか、どの様にダイエットをしたいのか、様々である。では何故これらの分析が必要であるかと言うと、顧客は基本手にはWANNA(〇〇欲しい)から述べてWHY(何故や)やHOW(どうして)を述べない、それ故にセールスマンは顧客の本質を自ら引き出し明らかにする事で、顧客の本質的な部分を理解し課題解決する様に案内や提案をする事ができ顧客の欲求を深い部分から満たす事ができる為だ。

更にプロダクトはスポーツ関連の物と言ったが、どの様な人が買う傾向にあるのか、またどの様な人にとって適しているプロダクトなのか、更にはそのプロダクトのマーケットはどの様な状態なのか、そこの領域まで考えなければならない。何故ならば、それらに対する分析を行う事により、セールスマンとしての重要なポイントが見えてくる。

どの様な人が買う傾向にあるかを把握する事により、顧客の性格や行動や年齢層などに気づく事ができ、どの様な格好、どの程度の口調やテンポで喋る必要があるかなどの意識をする部分が変わってくる。

また取り扱っているプロダクトはどの様な人にとって適しているかを把握する事により、上記で述べた、顧客からWHYやHOWを引き出した後に、それらに対してのソリューションをプロダクトで行なわなければならないからである。その為には一方だけの情報を得るのでは不十分だと言え、双方を把握し『顧客の本質×ラインナップの内の〇〇という商品=ソリューション』が可能になる。

加えてプロダクトのマーケット市場のトレンドを把握する事により、自分たちが販売している競合が見え自分達が意識しなければならない付加価値が見えてくる。ここでの競合はネット販売であり、セールスマンの付加価値は人対人にある事だと言える。つまりプロダクトを販売するのではなく自らを販売しなければならない。理由としては、人は必ず未来を信頼または過去を信用して商品を購入するからであり、不安な商品に財を対価として払う事は無いからである。ならばプロダクトを信じて貰わなければならないが、プロダクトは当たり前たが意思疎通ができない。故にセールスマンは一度顧客に信用される為に働きかけ、顧客に商品を信頼して貰う為に優先的に自分を売る必要がある。

本論の例えはスポーツ量販店だったが、顧客の創造をする為には、まずは大きく分けて『顧客は誰か』『プロダクトが何かの』細分化作業を行い本質見抜き、自分達がどのような姿や行動をするべきかを問う必要がある。つまりCompetitor(競合)とCompany(会社=自社)とCustomer(顧客)を使う3Cのタスク環境分析を行い本質を見出しKSF(Key sources factor = 成功のカギ)を導き出す過程に近い。これらは確実にどの業界でも見抜く事が求められ、その為には分析能力は絶対条件なのである。でなければ顧客に新しい価値を提供する事もできなければ、顧客の欲求を満たす事もできないのだ。その様な理由から、まずは分析能力が長ける必要があるのだ。

 

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・第2節 社会貢献に共感の必要性

では次に何故、社会貢献に共感を持たなければならないのかを紐解く。まず社会貢献への共感とは『CSV(Creating Shared Value)』と『CSR(Corporate Social Responsibility)』への共感である。何故ならば会社の中にある社会貢献を基盤とした活動がそれらである為だ。双方は一見すると同じ様に、見えるが全くの別物である。まずは何が異なるのかを把握し、それらに対する共感の必要性を見ていくとする。

そもそもCSVとはマッキンゼーアンドカンパニーの7Sのフレームワークの中心に存在する、よってそ本質を知る為に周りから見ていきたいと思う。まずは7Sとは、Shead Value(どんな共通価値に基づいて)Strategy(どんな戦略を)Structure(どのような組織構造で実現するか)System(その際の経営システムはどうあるべきか)Skill(どんなスキルや能力を必要か)Staff(どの程度の人数が必要になるか)Style(これらを支える経営スタイルや企業文化はどのようであるべきか)それらを使い分析しKSFを実現していく為の7つの要素になる。そしてその中で中心に来るのがSV(Shared Value = CSV)であり行動と判断の拠り所と言われ、また短期的に変更は現実的ではないとされている。

更に詳しく述べるとCSVとは(Creating Shared Value = 共通価値の創造)企業から社会を見る企業基点であり、戦略性に趣を置き、企業の持つ強みを活かし社会問題の解決を行い、新たな顧客のソリューションをプロダクトで実現する事、またバリューチェーンの競争力強化と社会貢献の統合から、企業が顧客の欲求を更に満たしていく事である。この様に常に三方良し(売り手 買い手 世間)を追求する活動がCSVである。

例えば、自身が保育園に務めたとし分析した結果が、ターゲットは『高学歴の共働きの比較的富裕層であるハイエンドな親』だったとする。もちろんCSVは『子供達の保育を通じて社会の発展に貢献する』だろう。そこで保育で必要なのは子供達の安全が第一であり、教育レベルが高い保護者なら、保育内容のレベルの高さも釣られ需要だろう。またその様な保護者なら社交の場で過ごしたり、夫婦の時間を過ごしたりする楽しみにも価値を置くと予測ができる。よって遅い時間まで預かると言うのは同業界での差別化に繋がり、さらにはCSVのあるべき姿を追い求めているのがわかる。

そしてもう一方のCSRとは (Corporate Social Responsibility = 企業の社会的責任)社会から企業を見る社会基点であり、例えばコンプライアンスや環境マネジメント、加え社会貢献的活動などである。しかし競争戦略という事を忘れてはならず、費用対効果は重要であり、CSRから得られる宣伝効果に対して、それ以上の費用を注ぎ込む事は以ての外であり、リスクマネジメントが必要である。要するにその会社の影響下で起こる社会や環境の問題に対して、会社の責任として全てのステークホルダーと良好な関係を生み出す活動の事である。

反対にCSRの場合は、先程の保育園の例えを使うならばターゲット層から分析すると、保護者と子のコミュニケーションの質が高くはないと予測される。さらに、その様な保育園がある故に保護者と子のコミュニーケーションは下がる一方。そこから子供達のコミニケーション能力も下がる要因になり兼ねない。よって、これらを解決する為にCSR活動が存在する。方法としては『子供が親に話したくなる様な話のネタを沢山の人と会話し作れる環境作り』と言ったところにして、解決としては『市町村に対してCSR費を公園の建設の為にあてる』が良いだろう。しかし保護者は忙しく、保育園児を野放しに遊ばせる訳がない、よってCSR活動のテーマは『安全な街づくり』がベストだろう。その為に何をすべきかを考え、それらに活動費用を効果で見合う分だけにするのがCSR活動だ。

つまり、CSVとは会社が経営を『攻める』為の指標になり、CSRとはステークホルダーから会社の経営を『守る』為の活動だ。社会貢献という意味では双方は似ているが、寄付や社会貢献を通じて会社のイメージの向上をはかるCSRは、事業との相関性は殆どなくCSVCSRとは全く違う。しかし上記を見て解るとうり、本質的には顧客の創造に繋がってる事は明らかであり、顧客の欲求を満たし、新たな価値の創造を担っている。

そもそも本質から理解する為にトップマネジメントつまり、経営者の目線になり分析する事が最も大切である。何故ならば、CSRCSVの内容は経営者や経営陣が取り決めたモノであり、言わば会社の願いだ。会社という組織の目的は、会社の願い=会社の社会貢献を基盤として顧客の創造を行う事なのである。そこに共感を持てずに、ましては反感を抱きながら働けるであろうか、答えはNOである。共感を持て初めてCSVは行動と判断の拠り所になりCSRは自分の幸福度に繋がり働くモチベーションに繋がるのだ。

極論的に言えば、社会貢献の本質が何かを把握する為にも分析力は必要だ。その結果に共感でき始めて経営者の目線になる事がでる。それと並行にその会社で何をすべきかを判断する為に顧客の創造の本質を分析しなければならない。それが組織人のあるべき姿だ。

 

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・第3節 現代社会が付き纏う世の中 

先程述べた、あるべき姿だけでは現代社会における組織人の在り方として間違っている。 何故ならば現代社会という縛りが私達には付き纏い、明日の飯を食う為に生き抜かなければならないからである。上記で述べた事の本質は組織人の在り方であって現代社会における組織人の在り方ではない。何故ならば、その本質は過去と現代を比較しても変化はなく不変的である事は明らかであるが、現代の社会というのは不変的ではなく、1秒単位で動いてしまうからである。特に現代の社会では様々な事が1秒で大きく動く事が多いと言える。なぜならば第2章の第2節でも述べた様に現代社会は『安定的なPEST環境ではなく、スピード感の把みにくい社会』である故だ。

殆どのヒトは何処かの会社という組織に所属し、この安易ではない社会で生きていかなければならない。しかしこの様な環境下でも上手く生き残るであろう組織人や会社も存在する。例えば、新元号の発表を利用し顧客の創造を行う会社や、食品ロスをビジネスに変えフードパ スポートを開発した会社、更には五輪バブル崩壊後敢えて3分の1になった地価で土地を購入し不動産業界に進出する会社、また完全なる自動運転の早期開発に伴い優秀な人材を集め出す会社など多数考えられる。何故ならばそれらの会社を支えるのは組織人であって、彼らは世の中にある問題をポジティブに受け止 め、これからよりトレンドになりうる技術や変化を利用しているからであって意図も簡単に乗り越えてしまうからだ。

それ故に現代社会における組織人は『PESTのトレンドに敏感でり、それらをチャンスに変えるパラダイムシフトが求められる』何故ならば第1章の第2節でも述べたが、現代社会というのは文字通り過去では無く現代の社会を指す言葉であり、1年前に現代社会とはと何かを結論を出した論文は既に過去のデータとなってしまう。それ故にPEST分析を終える事は許されず、それらを用いて、初めて世の中にある問題をポジティブに受け止めチャンスに変える事ができる。

また転職の時代と言われる現代で、そのような組織人は組織を移 動する事に対して躊躇は大きくないだろう。なぜなら問題をチャンスとし考える事がで き、またPEST環境を絶え間なく分析している。何か不満と思えば自者と他社を比べ、さらなる顧客の創造ができる環境を求めるだろう。例え、それが活動量が低いところへの転 職であっても、自らがより良く働き、顧客の創造ができる環境へ移るといった意味では本 質はそこにあるのだ。

 

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● 第3章 本質

 

・第1節 本質と方法

現代社会における組織人の在り方の結論としては、組織ではトップマネジメントが必要であって、顧客の創造の本質を理解する為をベースに分析力を養い、あるべき姿を常に追い求め、その為に世の中に敏感になり、その問題をチャンスや強みとし現代社会をより良く し自らもより良く生きる事だ。 

(はじめに)でも述べた事を踏まえると、上記の事を学校では学ぶは可能であるが、それらを体現化できる環境はない。しかしながら、それらを体現化できるのは、ファーストステージであってラストステージでもある会社という事を忘れてはならない。例え転職を繰り返したとしても、会社から会社と言う組織に移 るだけであって、本質は全く変わらない。故にあるべき姿を常に追い求め自己成長する事が重要である。何故ならば会社という組織に所属する私達の会社自体が存続の為に顧客の欲求に応え、尚且つ新たな価値を顧客に提供し続けるからであって、組織人である以上はそれに伴う必要があるからだ。 

勿論ではあるが、現代社会における組織人の在り方としての、あるべき姿を思い描く為の分析能力や、社会貢献に対する共感力などの能力が劣っている事は珍しい事ではない。ならば、 それらの能力を効率的に駆使できる様に成る為にも、自分よりも解り実現出来ている自分と似たタイプの人、または過去に似たタイプだった人に、教育かマネジメントをされるべきで、その為に自分はどちらのタイプか見極め学ぶ必要がある。それらの意味が解っていない為、できない人 間は「教育」される必要があり、また意味が解っても、できない人間には「マネジメント」 される必要ある。つまり主体的になれば、それらは間違いなく学ぶ事が可能である為、学ぶ上では主体的になる事も必要不可欠である。 

 

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・第2節 現実

現実的に見て会社の組織に何十年も所属する訳であって、CSVを軸に顧客の欲求を満たす事や顧客の新たな価値を創造する事に対して、自分が行いたくは無いと思う事も、やむ終えず教育やマネジメントまたは要求される事は珍しくは無い。例えば、顧客 の傲慢さ故の罪の無い謝罪、自分のキャパシティを超える教育、人員が不足しているが故の残業、ハラスメント紛いの接待への参加など沢山ある。しかしこれらの本質は全て顧客の為であり、すべき事である。しかしヒトは機械ではなく理性や人権が存在する、その規範を超えてまで働く必要は断じてなく。その規範は個人の性格によって差はあるが、その規範を超 えるとヒトはネガティブな分析をする様になるそしてネガティブな分析結果から愚痴が溢れ、仕事に支障が出始め、やがては目的を失ってしまう。 

また受け手だけが幸せになる究極のCSRなども会社には存在しない。一般的な社会貢献ですら、その様な究極はこの世は存在しない。しかし限りなく究極に近づける事は可能であるが、会社内のCSRはそれらに近くはない事も把握すべきだ。なぜならば競争戦略であって費用対効果を優先さぜるを得ない。つまりは見返りを求めており、それらの活動に無償の愛など存在しない。かの有名なマザーテレサについて彼女の行ったことは無償の愛だと言う声が多くあるが、それは間違いであり、彼女にとって人々の笑顔が価値のある有償なのである。つまり、実施者に対する利益が実施者の費用よりも低いと第三者から判断され、実施者が与えた価値が受け手から高い事だと言われ、初めて社会的な貢献度は高いと言える。マザーテレサの場合は人々の笑顔という小さな究極の利益だけを心の拠り所として活動を行なったとして世界的にも名だたる偉人とされている。限りなく究極に近い社会 貢献と比べると会社に存在するCSRは決して近いとは言えない。何故ならば常に等価交換以上である必要があるからである。

つまり現実的に世の中にある会社の問題や現実の声を聞くと、全体がそうである、とまでは言わないが世の中に在る幾つかの会社では目的を果たす為に嫌悪感を抱く事や、綺麗事だけでは成り立たない事が現実にあり、それらを突然任される事もある。しかしそれが現代の日本の経営であり、明日を生き抜く条件としてお金が必要である私達は、それらの会社で働かなければならない。つまり現代社会の組織人あるべき姿の為に仮面を被る事は時に求められ、現代の日本にいるに生きる以上は、すべき事になる。しかしながら仮面を被らず組織の目的を果たしている人も世の中にはいるが、全てのヒトがそうではなく、むしろ過半数以上は仮面を被って働く組織人が多い事は紛れないもない事実だ。

 

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・第3節 ヒトである故の個々のワークライフバランス

現代社会に生きる組織人と言えども、会社で組織人として人生の全ての時間を過ごす訳ではなく、プライベートの時間も多く組織で働く上でかなり重要である。何故ならば組織人としての在り方を常に意識し本来の自分で活動するのは、かなりのメンタルが必要になる。よって割り切って仕事を進めていく事で、組織人としての目的を円滑に果たす事ができる。故に仮面を被った方が良いと言う訳だ。しかしながら仮面を被ると言う行為は、偽りの自分を創り出す事であって、いずれは疲労困憊してしう。そおすれば、いずれは目的を見失ってしまう事だってありうる。よってワークライフバランスは組織人としての生きる上で絶対条件になる。

もちろん仮面を被る必要がないヒトは、自然に仮面を被る才能があり本人が気づいていないか、本当に仮面を被る必要のない会社で働いているかである。つまりその人にとっての天職だ。要するに彼らは仕事が充実してると言えるのは明白だ。更に私はこんな統計を見た事がある『仕事が充実しているからこそ、プライベートも充実させているヒトが多い』 まったくその通りだ。なぜなら彼らの様なタイプの人間は仕事が心の拠り所であり生き甲斐だから可能であり、プライベートにも余裕ができ充実させる事ができる。

しかしながら過半数が彼らと言うだけで、中には仕事は充実しているが、プライベートはしていないと 言う人もいるだろう。しかしながら彼らの様な逆の場合はプライベートで何か趣味などを見つける充実させる努力を行うのも良いが、それが出来ない為にその様な状況を作り出している。故に、仕事を更に充実させ人生の心の拠り所とし、素直に自分の生き甲斐は仕事 だとした方が効率が良いと言える、まさに長所伸展の考えだ。 

また組織人の中で最も割合の多いされる、会社では仮面を被って割り切って生きている人々である。仮面を被って生きる事は、勿論可能なタイプとそうでないタイプに分かれるが、間違ってはいない。しかし彼らは必ずプライベートでの充実に赴きを置くべきである。なぜならば先程も述べた通り、仮面を被る行為が疲労困憊に繋がり目的を失う事に最 終的に繋がるのが懸念される為だ。故に彼は仕事を心の拠り所とするのではなく、プライ ベートでの心の拠り所として、プライベートの中での目標や楽しみを設定し生き甲斐にした方が、会社に所属する組織人としての目的に支障をきたす事なく働く事ができる。

もちろん現代社会に生きているからこそ、現実からは逃れる事ができる世の中になっているが、仮面を被る事もできず、プライベートにも心の拠り所がない場合、まずは双方にイ ノベーションが必要だが、最初に行うのがプライベートでの心の拠り所を見つけ生き甲斐 にし仮面を被る余裕を産み出すのが良い。それでも仮面を被る事が出来なければ、仮面を被れそうな環境下にある会社に転職するか、仮面を被る必要のない天職を見つけるかである。また当事者がアルバイトや日雇い労働が自分に合うというなら、社員になれと言う事を周囲が咎める事は間違いでなく、もはや的外れだ。もちろん、一生の保証という意味での差や(はじめに)で述べた様な差はある。しかし明日の飯を食う為では全く問題はなく、彼らも組織人だ。

しかしながら現実的にこれら全てを出来ない人も世の中に存在するのは確かだが、無理に仕事をしないのも選択肢の一つである事を忘れてはいけない。第3章の第1節では、『明日を生き抜く条件としてお金が必要である私達は、それらの会社で働かなければならない』と述べた が、何も命をかけてまで行う必要はない。もちろん金銭的に余裕があれば尚更、その選択 肢を選んでも何ら問題はない。また金銭的に余裕がない場合でも問題ないのだ。

何故ならば日本では様々な政策や制度また彼らを支えてくれる人が存在し、仕事をせずに餓死した 人は、日本の自殺者より遥かに少ない。故にそれらの人々は仕事をしないと言う選択肢を 選ぶ勇気を持つべきで、持たせてあげるべきだ。 これらから見て解るのは、生き甲斐を感じる場所やモノは個々の性格や考え方が大きく左 右する為、より良く生きる為に自己分析ができる程度には分析能力は必須だ。しかしながら約90%の日本国民はそれらを持ち合わせているが、残りの人々は持ち合わせていない。故に他社に分析をしてもらい、支えてもらえば問題はなく先ずは生きる事ができる。

 

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・第4節 究極の本質 

最終的に言える、現代社会における組織人の在り方は、自己分析を行い何処に生き甲斐を感じるのかを把握し自分に適したワークライフバランスを確立した上で、会社の目的 を果たす為に、トップマネジメントを習得し、顧客の創造の本質を理解する為をベースに分析力を養い、あるべき姿を常に追い求める事が求められる。その為には世の中に敏感になり、その問題をチャンスや強みとし現代社会をより良くし生きる自らもより良く生きる事だ。 

しかしながら、ヒトには理性や個性を基盤とした、その人の考え方かある故に、現代社会における組織人の在り方を命をかけてまで追い求める事や、病気にかかるまで努力する必要は全くなく、死んでしまっては元も子もない。それ故にヒトは現代社会における組織人の在り方を追い求める前に、先ずはヒトとしての在り方を求めなければならない。

つまり究極の現代社会における組織人の在り方のベースは『全ての環境下で自己が幸せに生き、他者を不幸にさせない事』ではないだろうか。またこの究極の本質は現代社会でなくても理論づける事は可能だ。しかし今の様な日本の現代社会であるからこそ、誰もが解っている本質ではあるが、 全国民が今一度見直さなければならない本質である。

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・あとがき

現在大学生で社会に一度も出た事がない就活中にある私如きが書かせて頂いた、論文を読んでいただき心から感謝申し上げます。この論文を読んで、幸せに感じる事を一つでも増やそうと思って頂くだけでも幸いです。